社会派サスペンス・ミステリー邦画おすすめ10選が好評だったので、今回は「U-NEXT見放題、イヤミス・狂気・犯罪サスペンス」をテーマに後味が悪い邦画10選をお届けします。
観終わったあとにどんよりとした重さが残る、それでもやめられない中毒性のある作品を厳選しました。心して観てください。
この記事のあらすじは結末に触れていませんので、未見の方も安心してお読みいただけます。
また、おすすめ順ではなく、狂気・イヤミス・社会派など作品のタイプが偏らないように選んでいるので、気になる作品から観ていただけたら、と思います。
※ラストまでのネタバレを含む詳しいあらすじと考察は、作品ごとの個別記事にまとめています。
※作品によっては、AmazonプライムビデオやHuluでも見放題の場合があります。

(見放題の情報は、2026年9月5日現在のものです)
ヒメアノ〜ル
(予告編:東京国際映画祭公式サイト)
スタッフ・キャスト
| 公開年 | 2016年 |
| 上映時間 | 98分 |
| 監督 | 吉田恵輔 |
| 脚本 | 吉田恵輔 |
| 原作 | 古谷実 |
| 出演者 | 森田剛、濱田岳、ムロツヨシ、佐津川愛美、駒木根隆介、山田真歩 |
| 映倫区分 | R15+ |
あらすじ
ビル清掃会社のアルバイト・岡田(濱田岳)は、同僚の安藤が想いを寄せるカフェ店員・ユカ(佐津川愛美)に密かに恋心を抱いていた。
そのカフェで高校時代の同級生・森田(森田剛)と再会するが、ユカからは「森田にストーキングされている」と打ち明けられる。
かつていじめられる側だった森田は、今では凶暴なストーカーと化していた。
岡田とユカの関係を知った時、森田のタガが外れる。
作品の解説
「行け!稲中卓球部」「ヒミズ」の古谷実による同名コミックを、吉田恵輔監督が実写映画化した衝撃作。
前半はほのぼのとしたラブコメの雰囲気で進むが、後半から一気に暗転。
主人公・森田の「本当の顔」が明らかになるにつれ、怖いと思いながらもついつい画面から目が離せなくなります。
森田剛さんの怪演が圧巻ですが、対照的に一見キモい感じだけど、本当は優しい心の持ち主を演じたムロツヨシさんの演技や、濱田岳さんとの絡みにホッとさせられます。
タイトルの「ヒメアノ〜ル」とは強者に食われる弱者を意味するトカゲの名前。
高校生時代、いじめられる側の弱者の立場だった森田が、反対に様々な人を脅し、傷つける側の強者に変わる。
しかし、最後にあれほど躊躇なく殺人を犯した強者である主人公が、最後にある”弱者”を傷つけることを避けて事故を起こしてしまうところが、人の心理の複雑さを表しているような気がして、感慨深かったです。
※「ヒメアノ〜ル」はAmazonプライムビデオではレンタル・購入での配信です(見放題対象外)。
原作が気になる方はこちら
凶悪
(予告編:日活公式Movieチャンネル)
スタッフ・キャスト
| 公開年 | 2013年 |
| 上映時間 | 128分 |
| 監督 | 白石和彌 |
| 脚本 | 高橋泉、白石和彌 |
| 原作 | 新潮45編集部「凶悪 -ある死刑囚の告発-」 |
| 出演者 | 山田孝之、ピエール瀧、リリー・フランキー、池脇千鶴、村岡希美、伊藤紘、外波山文明、五頭岳夫、斉藤悠、小林且弥 |
| 映倫区分 | R15+ |
あらすじ
スクープ雑誌の記者・藤井(山田孝之)は、死刑囚・須藤(ピエール瀧)から届いた一通の手紙をきっかけに東京拘置所へ向かう。
須藤が語ったのは、警察も知らない3件の余罪と、その全てを仕切った「先生」と呼ばれる不動産ブローカー・木村(リリー・フランキー)の存在だった。
半信半疑だった藤井だが、裏を取るごとに証言は事実と符合していく。
やがて取材への執念が、藤井自身の家庭を蝕みはじめる。
作品の解説
実際に起きた連続殺人事件をもとにした衝撃のノンフィクションを白石和彌監督が映画化。
リリー・フランキーさんが演じる「先生」がヘラヘラ笑いながら凶悪犯罪に手を染めていく姿に戦慄を覚えると同時に、何を考えているかわからない不気味な役をやらせたら、リリーさんは天下一品だなあ、と思いました。
実話ベースというだけでリアルな恐怖が倍増するが、取材を続けるうちにどんどん顔つきが変わっていく記者を演じた山田孝之さんの演技はさすが。
正義感に溢れ、昼夜を問わず走り回って凶悪犯罪を追い詰めていく藤井が、自分自身の家の問題には目を背け続けているというのが、痛烈な皮肉のように思いました。
本当の正義とは何なのかを考えさせられる作品。
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死刑にいたる病
(予告編:オリコン洋画館公式サイト)
スタッフ・キャスト
| 公開年 | 2022年 |
| 上映時間 | 128分 |
| 監督 | 白石和彌 |
| 脚本 | 高田亮 |
| 原作 | 櫛木理宇 |
| 出演者 | 阿部サダヲ、岡田健史(現在は水上恒司)、岩田剛典、中山美穂、佐藤玲、鈴木卓爾、宮﨑優 |
| 映倫区分 | PG12 |
あらすじ
冴えない大学生・雅也(岡田健史)のもとに、24人を殺した死刑囚・榛村(阿部サダヲ)から手紙が届く。
榛村は雅也が中学生の頃に通ったベーカリーの店主で、勉強漬けの日々における唯一の温かい記憶だった。
罪を認めながら「最後の1件だけは冤罪だ」と調査を頼まれ、雅也は裁判資料を読み込んでいく。
確かに最後の被害者だけが、他と何かが違っていた。
作品の解説
「彼女がその名を知らない鳥たち」の白石和彌監督と阿部サダヲが再タッグを組んだサイコサスペンス。
阿部サダヲが演じる榛村は、穏やかで知的、どこか魅力的ですら感じさせる恐ろしいキャラクターです。
観ている私たちは、彼が雅也を操っているのか、それとも本当に冤罪なのか、二転三転するストーリーに翻弄され続けます。
親に愛されないという思いを持って育った子供は、自己肯定感が低いことが多いのですが、その弱みに付け込んで洗脳まがいのことをして犯罪を犯すなど、絶対に許せない行為です。
そういう意味では、榛村という男は本当に許せない存在ですが、事件が一定の決着を見てホッとしていたのも束の間、ラストにとんでもないどんでん返しというか、新たな恐怖が待っていて、白石監督の凄さに感服しました。
▶︎ ネタバレを含む詳しいあらすじと、ラストの考察はこちらの記事にまとめています。
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彼女がその名を知らない鳥たち
(予告編:シネマトゥデイ公式サイト)
スタッフ・キャスト
| 公開年 | 2017年 |
| 上映時間 | 123分 |
| 監督 | 白石和彌 |
| 脚本 | 浅野妙子 |
| 原作 | 沼田まほかる |
| 出演者 | 蒼井優、阿部サダヲ、松坂桃李、竹野内豊、村川絵梨、赤堀雅秋、赤澤ムック、中嶋しゅう |
| 映倫区分 | R15+ |
あらすじ
十和子(蒼井優)は、蔑んでいる中年男・陣治(阿部サダヲ)に養われながら、8年前に別れた元恋人・黒崎(竹野内豊)の思い出にすがって暮らしていた。
時計売り場の主任・水島(松坂桃李)と不倫関係になった矢先、刑事から黒崎が5年前に失踪していると告げられる。
陣治が何か知っているのではないか——疑い始めた十和子は、自分の記憶に空いた穴に近づいていく。
作品の解説
湊かなえや真梨幸子らとともに「イヤミスの女王」とも呼ばれる沼田まほかるの小説を白石和彌監督が映画化。
魅力的だが、男に騙され続ける愚かなヒロイン・十和子を蒼井優が体当たりで演じ、そんな十和子を無条件で愛し、守り続ける風采の上がらない中年男・陣治を阿部サダヲが好演。
同じ白石監督作品の「死刑にいたる病」では、終始冷めた目をした殺人鬼を演じていたのに、全く違う人物を演じ分ける力量に感服しました。
後味の悪さと切なさが同居した異色のラブストーリー。
「彼女がその名を知らない鳥たち」は、U-NEXTで見放題配信中です。
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白ゆき姫殺人事件
(予告編:松竹チャンネル公式サイト)
スタッフ・キャスト
| 公開年 | 2014年 |
| 上映時間 | 126分 |
| 監督 | 中村義洋 |
| 脚本 | 林民夫 |
| 原作 | 湊かなえ |
| 劇中曲 | TSUKEMEN「All alone in the world」 |
| 出演者 | 井上真央、綾野剛、菜々緒、蓮佛美沙子、宮地真緒、野村佑香、朝倉あき、大東駿介、山下容莉枝、貫地谷しほり、染谷将太、生瀬勝久 |
| 映倫区分 | G |
あらすじ
化粧品会社のOL・三木典子(菜々緒)が、滅多刺しにされ焼かれた遺体で発見される。
ワイドショーの契約ディレクター・赤星(綾野剛)は、事件の日から会社を休んでいる同僚・城野美姫(井上真央)の存在を知り、周囲への取材を始める。
内容はSNSで拡散され、城野は瞬く間に犯人へと仕立て上げられていく。
だが証言者たちが語る「記憶」は、少しずつ食い違っていた。
作品の解説
「告白」「Nのために」など、「イヤミスの女王」と称される湊かなえ原作の「白ゆき姫殺人事件」を中村義洋監督が映画化。
美しいOL三木典子(菜々緒)が惨たらしい遺体となって発見され、その美貌と彼女が勤務する化粧品会社のドル箱商品の名称に準えて「白ゆき姫殺人事件」と名付けられた事件は、テレビ報道やSNSの無責任な言動により、無実の主人公・城野美姫(井上真央)が犯人に仕立て上げられ、個人情報まで晒して容赦なく傷つける。
自己顕示欲や功名心から取材をし、間違った情報を垂れ流し続ける契約ディレクター・赤星雄治(綾野剛)に、城野の唯一の親友である谷村夕子(貫地谷しほり)は「人の記憶は捏造される。人は自分の都合のいいようにしか記憶を語らない。大切なことを見逃すな」と警告する。
原作は、『小説すばる』(集英社)で2011年5月号から2012年1月号まで連載されたが、出版された当初よりも現在の方がSNSやネットでの攻撃は熾烈を極め、事実を歪めたり、人格攻撃するような言動で溢れかえっている。
匿名でものが言えてしまう世界では、誰もが被害者にも加害者にもなる側面があり、また、言動が一人歩きしたり、個人情報が晒されてしまう危険性など、SNSの怖さを思い知らされる作品。
▶︎ ネタバレを含む詳しいあらすじと、ラストの考察はこちらの記事にまとめています。
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「白ゆき姫殺人事件」は、Amazonプライムビデオでも見放題配信しています。プライム会員なら追加料金なしで今すぐ観られます。
「白ゆき姫殺人事件」は、Huluでも見放題配信しています。
原作が気になる方はこちら
さがす
(予告編:Asmik Ace公式サイト)
スタッフ・キャスト
| 公開年 | 2022年 |
| 上映時間 | 114分 |
| 監督 | 片山慎三 |
| 脚本 | 片山慎三、小寺和久、高田亮 |
| 出演者 | 佐藤二朗、伊東蒼、清水尋也、森田望智、石井正太朗、松岡依都美、成嶋瞳子、品川徹 |
| 映倫区分 | R15+ |
あらすじ
シングルファーザーの智(佐藤二朗)は、娘の楓(伊東蒼)に「電車で連続殺人犯を見た」とつぶやいた翌日、姿を消す。
父を探す楓は、日雇い現場で「原田智」の名で働く別人の若い男と鉢合わせる。
その顔は、指名手配ポスターの連続殺人犯・山内照巳(清水尋也)と酷似していた。
父と殺人犯の間に何があったのか。「さがす」うちに楓が見つけてしまうものとは…。
作品の解説
「岬の兄妹」や配信ドラマの「ガンニバル」「ガス人間」を手掛けた片山慎三監督が送る衝撃のサスペンス。
物語の一部に「座間9人殺害事件」がモチーフに使われている。
シングルファーザーの原田智(佐藤二朗)がある日突然失踪し、娘の楓(伊東蒼)は父を探すうちに、父が指名手配中の連続殺人犯・山内照巳(清水尋也)と関係があるのではないかと疑い、探り始める。
なぜ父は失踪したのか。父と犯人の間にどんな接点があるのか。
中盤から衝撃的なシーンが続くが、佐藤二朗と伊東蒼の大阪弁の会話が軽妙で内容のハードさが少し緩和されていることが救いに思える。
「さがす」ことから始まり「やっと見つけた」で終わる物語。
観た後しばらく頭から離れない作品。どんでん返し好きにおすすめ!
▶︎ ネタバレを含む詳しいあらすじと、ラストの考察はこちらの記事にまとめています。
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空白
(予告編:シネマトゥデイ)
スタッフ・キャスト
| 公開年 | 2021年 |
| 上映時間 | 108分 |
| 監督 | 吉田恵輔 |
| 脚本 | 吉田恵輔 |
| 出演者 | 古田新太、松坂桃李、田畑智子、藤原季節、趣里、伊東蒼、和田聰宏、野村麻純、片岡礼子、中村シユン、寺島しのぶ、篠原篤、奥野瑛太、三島ゆたか、桜まゆみ、関幸治 |
| 映倫区分 | PG12 |
あらすじ
中学生の花音(伊東蒼)が万引きを疑われて逃げ出し、車にはねられて死亡する。
娘を失った漁師・添田(古田新太)は、花音を追ったスーパー店長の青柳(松坂桃李)を執拗に責め立てる。
マスコミとネットは2人の対立を煽り、青柳は店も日常も失っていく。
しかし添田自身、娘のことを何ひとつ知らなかった。
誰ひとり完全な悪人にできない物語が、観る側にも刃を向けてくる。
作品の解説
「ヒメアノ〜ル」の吉田恵輔監督が、現代社会に渦巻く怒りや偏見を描いたヒューマンサスペンス。
愛する娘を失い、心の中にぽっかりと空白が生まれてしまった父親は、その空白を埋めるように加害者たちを責めることで自らが加害者へと変わっていく。
映画に出てくるほとんどの人間が、被害者でもあり加害者でもある両面を持っているが、誰か一人を完全な悪人として切り捨てることのできない物語が苦しく、観ている側にも「自分ならどうするか」という難題を突きつけてくる。
物語の中で、数少ない善人と思える野木、緑、スーパーの常連であった男の存在が一服の清涼剤のようで、暗闇の中の光のように観るものの心を照らしてくれる。
古田新太演じる添田の憎たらしさ、松坂桃李演じる青柳の情けなさ、寺島しのぶ演じる草加部の偽善者っぷりが秀逸。怒り、罪悪感、赦しを真正面から描いた、重く心に残る作品。
▶︎ ネタバレを含む詳しいあらすじと、ラストの考察はこちらの記事にまとめています。
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冷たい熱帯魚
(予告編:moviecollectionjp・ムビコレ)
スタッフ・キャスト
| 公開年 | 2010年 |
| 上映時間 | 146分 |
| 監督 | 園子温 |
| 脚本 | 園子温、高橋ヨシキ |
| 出演者 | 吹越満、でんでん、黒沢あすか、神楽坂恵、梶原ひかり、芦川誠、坂田雅彦、三浦誠己、裴ジョンミョン、渡辺哲、諏訪太朗 |
| 映倫区分 | R18+ |
あらすじ
小さな熱帯魚店を営む信行(吹越満)は、娘の美津子(梶原ひかり)の万引き騒動をきっかけに、大型熱帯魚店を経営する村田(でんでん)と知り合う。
明るく面倒見のいい村田は高級魚の取引を持ちかけてくるが、その商談の場で一人の男が死ぬ。
遺体の始末を手伝わされたその瞬間から、信行は村田夫婦の狂気に絡め取られていく。
従い続けた男が、最後にどんな変貌を遂げるのか。
作品の解説
1993年に起こった埼玉愛犬家連続殺人事件をモチーフに、平凡な男が犯罪の深みに引きずり込まれていく姿を描いた衝撃作。
終始テンション高く陽気な笑顔のまま他人を支配する村田の恐ろしさと、抵抗できずに従い続ける信行の弱さが生々しいが、最後に豹変する信行が凄まじく、ある意味一番怖いかも。
でんでんと吹越満の怪演は一度観たら忘れられないほど強烈で、暴力描写の激しさも邦画屈指で、ラストがグロすぎて見るに耐えませんでした。
「人生ってのは痛いんだよ!」と叫びながら死んでいく信行の顔はまさに鬼気迫るが、それに対して美津子が吐くセリフはもっと怖い。
主要人物がほぼ全員最低で、万人に勧められるとは言い難い「後味最悪系」を代表する最恐の作品。
「冷たい熱帯魚」は、U-NEXTで見放題配信中です。
「冷たい熱帯魚」は、Huluでも見放題配信しています。
ゴールド・ボーイ
(予告編:東京テアトル公式サイト)
スタッフ・キャスト
| 公開年 | 2024年 |
| 上映時間 | 122分 |
| 監督 | 金子修介 |
| 脚本 | 港岳彦 |
| 出演者 | 岡田将生、羽村仁成、星乃あんな、前出燿志、入内島愛菜、黒木華、松井玲奈、三浦誠己、矢島健一、中村久美、花澄、グレート-O-カーン、北村一輝、江口洋介 |
| 映倫区分 | PG12 |
あらすじ
沖縄。婿養子の東昇(岡田将生)は、義父母を崖から突き落として事故に見せかける。
その一部始終を、たまたま回していた中学生・安室朝陽(羽村仁成)のカメラが捉えていた。
朝陽は幼馴染の浩(前出燿志)・夏月(星乃あんな)とともに昇を恐喝するが、昇もまた冷徹な知能犯だった。
少年と大人、2人の駆け引きは、やがて次の殺人計画へと転がり落ちていく。
作品の解説
中国映画「黄金少年」のリメイクとして話題を呼んだクライムサスペンス。
発端はたまたま撮っていた動画に殺人の証拠となる映像が映っていたことだったが、物語が進んでいくうちに、朝陽と昇という知能犯2人の駆け引きに、浩と夏月が巻き込まれていく。
当初は昇の残忍さに恐ろしさを覚えるが、最後には冒頭の晶の自殺の真実も明らかになり、朝陽の残虐性が暴かれていく。
岡田将生の洗練された悪役ぶりと、子役たちの怪演が見事に噛み合った作品。
沖縄の美しい風景と物語の不穏さのギャップも印象的な作品。
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母性
(予告編:ワーナー・ブラザース公式サイト)
スタッフ・キャスト
| 公開年 | 2022年 |
| 上映時間 | 115分 |
| 監督 | 廣木隆一 |
| 脚本 | 堀泉杏 |
| 原作 | 湊かなえ |
| エンディングテーマ | JUJU「花」 |
| 出演者 | 戸田恵梨香、永野芽郁、三浦誠己、中村ゆり、山下リオ、落井実結子、高畑淳子、大地真央 |
| 映倫区分 | PG12 |
あらすじ
教師の清佳(永野芽郁)は、ある女子高生の自殺と、「愛能う限り大切に育ててきた娘が」という母親のコメントを新聞で目にする。
物語は、告解室で同じ言葉を口にする母・ルミ子(戸田恵梨香)と、その娘・清佳、二人の回想を交互に辿っていく。
同じ日々を過ごしてきたはずなのに、母が語る愛と、娘が受け取っていたものは、少しずつ食い違っていく。
そして、祖母の華恵(大地真央)が亡くなった台風の夜のことも。
作品の解説
「告白」「白ゆき姫殺人事件」の原作者、湊かなえの原作をもとに廣木隆一監督が映画化。
母・ルミ子(戸田恵梨香)と娘・清佳(永野芽郁)の視点が交互に描かれる構成で、同じ出来事がまったく異なる真実として語られる。
「愛されたい」という母と「愛したい」という娘、互いに愛を求めながらすれ違い続けた親子の物語。
「母性とは何か、愛とは何か」という重いテーマを、湊かなえ特有のイヤミス的手法で描いた作品。
戸田恵梨香と永野芽郁の演技の熱量が凄まじく、観ているうちに息が詰まるような感覚に陥る。
ラストの解釈をめぐって観た人と語り合いたくなる作品。
▶︎ ネタバレを含む詳しいあらすじと、ラストの考察はこちらの記事にまとめています。
「母性」は、U-NEXTで見放題配信中です。
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🪞まとめ
今回の10作品は、どれも「人間の狂気や欲望または絶望」を描いた作品群です。
後味の悪さは折り紙付きですが、だからこそ目が離せない中毒性があります。
ただ、そんな作品群の中でも湊かなえさん原作の「白ゆき姫殺人事件」「母性」、そして「空白」は、最後に少し明るい光を見せてくれる作品でもあります。
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