【U-NEXT】ロブ・ライナー監督追悼 人生を描き続けた名匠の必見5作品
ロブ・ライナー監督の訃報に触れ、追悼の意を込めて、U-NEXTで見放題視聴できるロブ・ライナー監督作品の中から、今こそ観てほしい5本を紹介します。
それぞれの家庭で居心地の悪さを感じている子どもたち、好きな人を好きと素直に言えない微妙な距離感の男女、一見小説の熱狂的なファンのようで実は狂気に満ちた殺人者、「軍の統制を守るために犯された殺人は正義か?」という命題に挑む若き中尉、そして人生の終わりに深い友情で結ばれた男性たち、などジャンルを問わずロブ・ライナー監督はその作品を通して「人間」を描いてきました。
いずれも名作揃いの映画ばかりですので、ぜひご覧いただけたら、と思います。
(見放題の情報は、2025年12月20日現在のものです)
映倫の区分について
- G(一般):年齢にかかわらず、誰でも鑑賞できます。
- PG12:12歳未満の鑑賞には、保護者の助言・指導が必要です。
- R15+:15歳以上が鑑賞できます。15歳未満は鑑賞できません。
- R18+:18歳以上が鑑賞できます。18歳未満は鑑賞できません。

ロブ・ライナー監督 必見作品5選
- スタンド・バイ・ミー
- 恋人たちの予感
- ミザリー
- ア・フュー・グッドメン
- 最高の人生の見つけ方
①スタンド・バイ・ミー
公開年:1986年
時間:89分
監督:ロブ・ライナー
脚本:ブルース・A・エヴァンス、レイノルド・ギデオン
原作:スティーブン・キング
出演者:ウィル・ウィートン、リヴァー・フェニックス、コリー・フェルドマン、ジェリー・オコンネル、キーファー・サザーランド
映倫区分:PG12
作品の解説:
作家ゴードン・ラチャンス(リチャード・ドレイファス)はある日、「弁護士クリストファー・チェンバーズ刺殺される」という新聞記事に目をとめ、少年だった頃をふと思い起こす。
1959年の暑い夏、当時12歳だった彼はオレゴン州の田舎町キャッスルロックに暮らしていた。そこは劣悪な家庭環境に置かれた貧しい人たちが住む、お世辞にも治安がいいとは言えない町であった。
将来有望だったアメフト選手の兄を亡くし塞ぎ込む両親に見放されているが、物語を作る才能があるゴーディ(ゴードンの愛称:ウィル・ウィートン)、ガキ大将だが仲間思いのクリストファー・チェンバーズ(リヴァー・フェニックス)、父親に耳を焼かれたにも関わらずそんな父親を慕う繊細な心を持つメガネのテディ・ドチャンプ(コリー・フェルドマン)、デブでノロマだが気のいいバーン・テシオ(ジェリー・オコンネル)の4人は、性格も個性も異なっていたがなぜかウマが合い、いつもつるんで遊んでいた。彼らは手製のツリーハウスに集まっては、タバコを喫ったりトランプをしたりと、悪ガキらしい仲間意識で結ばれていた。
ある日、バーンは不良グループの一味である兄たちの会話を盗み聞きしてしまう。それは、3日前から行方不明になっているレイ・ブラワー(ケント・ラトレル)という少年が、30キロ先の森の奥で列車に跳ねられ死体のまま野ざらしになっているという内容だった。バーンがゴーディたちに話すと、「死体を見つければ有名になる。英雄になれる。」とそれぞれが口々に言い出し、全員で死体探しの旅に出かけることになる。
🚂おすすめポイント
- それぞれに事情を抱える少年たちが一夏の冒険を通じて絆を深めるエピソードやハラハラするシーンなど見どころがいっぱい
- ラストに流れる有名なベン・E・キングのテーマソングが、まるでジュークボックスから聞こえてくるようなサウンドで郷愁を誘う
- ロブ・ライナーの原点であり、永遠の代表作
② 恋人たちの予感
公開年:1989年
時間:96分
監督:ロブ・ライナー
脚本:ノーラ・エフロン
出演者:ビリー・クリスタル、メグ・ライアン、キャリー・フィッシャー、ブルーノ・カービー、スティーヴン・フォード、リサ・ジェーン・パースキー
映倫区分:G
作品の解説:
1977年のシカゴ、大学を卒業したばかりのハリー・バーンズ(ビリー・クリスタル)とサリー・オルブライト(メグ・ライアン)は、ハリーの恋人がサリーの親友であったことから経費節約のために同じ車でニューヨークに出ることになる。しかし、ハリーは恋人の親友であるサリーに言い寄り、二人は険悪なムードに。ハリーは「男と女は友達にはなれない」と言い、初めての出会いは最悪だった。
それから5年後、ニューヨークのジョン・F・ケネディ空港。出張の見送りに来てくれた恋人ジョンとキスを交わしているサリーのもとにハリーが姿を現わした。今回もたまたまハリーとサリーは同じ飛行機に乗ることになるが、隣り合わせに座った二人はまたしても口論になる。しかしもうすぐ結婚するというハリーは、以前とはちょっと考えが変わっていた。
さらに5年後、ジョンに別れを告げられたサリーと離婚寸前のハリーが再会した。果たして二人の間に友情は成立するのか?
🎄おすすめポイント
- 最悪の第一印象で始まったハリーとサリーが人生の節目ごとに出会い、関係性が変化していく様子をビリー・クリスタルとメグ・ライアンが繊細に演じていて、二人のちょっとシニカルな会話が面白い
- ラストの大晦日のパーティーでハリーがサリーに大声で捲し立てるセリフに、それまでのシーンが一つ一つ浮かび、ちょっと泣けてくる
- ところどころに挟まれているカップルのエピソードが楽しく、ロブ・ライナー監督の優しい目線を感じる
③ ミザリー
公開年:1990年
時間:108分
監督:ロブ・ライナー
脚本:ウィリアム・ゴールドマン
原作:スティーブン・キング
出演者:キャシー・ベイツ、ジェームズ・カーン、リチャード・ファーンズワース、フランシス・スターンハーゲン、ローレン・バコール
映倫区分:R15+
作品の解説:
大衆小説『ミザリー・シリーズ』の作者である流行作家のポール・シェルダン(ジェームズ・カーン)は、お気に入りのホテルの一室で「ミザリー・シリーズ」の最新刊の原稿を書き上げ、いつものようにシャンパンを楽しんだ。実は彼は長く続いたこの小説を今回で終わらせ、新たな小説に取り掛かることに決め、充実した思いでこの後ニューヨークへ車で向かう予定だった。
ところが折からの吹雪でポールの車は雪道でスリップし、崖から転落、ポールは瀕死の重傷を負ってしまう。そんな彼を助けたのは、近くの山小屋で1人で暮らす中年女性アニー・ウィルクス(キャシー・ベイツ)だった。
「ミザリー」シリーズの熱狂的な愛読者であるアニーは自らを看護師だと言い、両足を骨折したポールを献身的に介護する。彼女はポールのカバンに入っている原稿を読みたいとせがむ。アニーに感謝しているポールは原稿を読むことを特別に許可する。
ところが、最新刊の中でヒロインが死んだことを知ったアニーは、逆上して態度を一変させる。命の危険を感じたポールは脱出を試みるが……。
📕おすすめポイント
- キャシー・ベイツが狂気を暴走させる女性ストーカーを見事に怪演
- 「セブン」や「エスター」「羊たちの沈黙」など、サイコスリラーが好きな人に絶対おすすめ
④ ア・フュー・グッドメン
公開年:1992年
時間:137分
監督:ロブ・ライナー
脚本:アーロン・ソーキン
原作:アーロン・ソーキン
出演者:トム・クルーズ、ジャック・ニコルソン、デミ・ムーア、ケヴィン・ベーコン、キーファー・サザーランド
映倫区分:?
作品の解説:
キューバにあるグァンタナモ米軍基地で海兵隊員ウィリアム・T・サンティアゴ一等兵(マイケル・デロレンツォ)が殺害された。被疑者は同じ部隊のハロルド・W・ドーソン上等兵(ウォルフガング・ボディソン)とローデン・ダウニー一等兵(ジェームズ・マーシャル )。二人は殺人罪で起訴されたが、内部監査部のギャロウェイ少佐(デミ・ムーア)は、事件の背景に暴力的制裁「コードR」(CODE RED規律を乱す者への暴力的制裁)の存在を感じ、自ら被告の弁護を申し出る。だが弁護には、ハーバード出身だが法廷経験のないキャフィー中尉(トム・クルーズ)が任命された。
キャフィは裁判よりも野球に夢中で、事件を適当に処理しようとしていたが、ギャロウェイ少佐がキャフィの父が司法長官だったことを話題にするとキャフィの心に変化が生じた。そして、キャフィ、ギャロウェイ、サム・ワインバーグ中尉(ケヴィン・ポラック)の3人で裁判に臨むことになる。事件を調べていくうちに、サンティアゴは過酷な訓練に耐えかね、ドーソンによる不法発砲事件の情報提供と引き換えに基地からの転籍を申し出ていたことがわかる。
国家安全保障会議のメンバーにもなるような基地の司令官ネイサン・R・ジェセップ大佐(ジャック・ニコルソン)がこれに激怒してコードRを発令していた。被告2人は、ジェセップ大佐の命を受けたケンドリック中尉(キーファー・サザーランド)の命令に忠実に従っただけで、殺意はなかったのだという。証人としてケンドリック中尉を探すも、行方不明だということがわかる。
🇺🇸おすすめポイント
- トム・クルーズとジャック・ニコルソンという名優2人が演じる法廷での駆け引きが秀逸で、最後まで目が離せない
- 国防を担う「軍」という閉鎖的な組織の中で、正義はどこまで通用するのか?という命題に挑む
⑤ 最高の人生の見つけ方
公開年:2007年
時間:97分
監督:ロブ・ライナー
脚本:ジャスティン・ザッカム
出演者:ジャック・ニコルソン、モーガン・フリーマン、ショーン・ヘイズ、ビヴァリー・トッド、ロブ・モロー
映倫区分:G
作品の解説:
自動車整備工のカーター・チェインバーズ(モーガン・フリーマン)と大富豪のエドワード・コール(ジャック・ニコルソン)は、エドワードが所有するロサンゼルスの病院で相部屋になる。エドワードは個室を要求したが、自ら作った「病室は全て2人部屋」というルールに従わざるを得なかったのだ。その後、2人は共に末期の肺がんであることを知る。
クイズ番組が大好きな博識で家族思いのカーターは、若い頃は歴史学の教授になりたいと考えていたが、当時交際していたバージニア(ビヴァリー・トッド)が妊娠したことから、大学を中退して家庭を持つことを選んだ。今は2人の息子と1人の娘も立派に独り立ちし、夫婦2人の生活だ。
医療業界の大実業家で優雅に独身生活を送るエドワードは、4度の離婚経験を持ち、娘が1人いるが今は疎遠になっている。世界で最も高価なコーヒーの1つであるコピ・ルアクを楽しんだり、病院でもレストラン並みのディナーを出させたり、彼に忠実な秘書のマシュー(トマス:ショーン・ヘイズ)をわざと間違えてトーマスと呼んでからかってみたりしながらも、仕事もプライベートも充実していた。
社会的立場が大きく異なるカーターとエドワードは、初めはお互いにあまり良い印象を持たなかった。が、ある日エドワードは、カーターが常に何やら書きつけていたメモを床に丸めて投げ捨てているのを見つける。それは「死ぬ前にやりたいことリスト」だった。
余命宣告を受けてすっかり落胆するカーターに、エドワードは「死ぬまでにやりたいことリスト」を全て2人でやろう、と提案し、自分のための項目も書き加え、費用は全て自分が持つと言い出す。
カーターは、戸惑いながらもエドワードと病院を抜け出して「死ぬまでにやりたいことリスト」制覇の旅に出ることを決意する。人生の最後に2人が見たものは?
☕️おすすめポイント
- 社会的立場が全く違う2人に芽生える熱い友情物語
- モーガン・フリーマンとジャック・ニコルソンという2人のオスカー俳優の円熟みのある演技やセリフの一つ一つが心に沁みる
- 「世界一の美女とキスをする」の叶い方が感動的
🎬 まとめ|ロブ・ライナーが遺してくれたもの
ロブ・ライナー監督の映画には、「人間への信頼」というメッセージが込められている。子どもでも、大人でも、間違いを犯しても、それでも人は前に進める。
そのメッセージは、これからも作品の中で生き続け、観るものを励まし続けるだろう。
監督に心からの感謝と追悼の意を込めて。
